1990年代前半。日本の老舗スキーメーカーとして確固たる地位を築いていたカザマは、世界の頂点を目指してワールドカップ参戦へチャレンジしていた。そのパートナーとして選ばれたのはスロヴェニアチーム。
選手の窓口であると共に開発の現場責任者としてチームに帯同したのが小森英男(現KEI-SKI製造責任者)である。
小森は、独自のR&Dで徐々に選手たちの信頼を勝ち取り、最終的には当時の第1シード選手も納得するスキー作りに成功。
いよいよ世界の頂点へ踏み出そうとした1997年、カザマが撤退という事態に陥り、同社と小森の挑戦は幕を下ろすこととなる。
同年12月、小森は自ら積み上げてきたノウハウを生かし、仲間と共に上越で新しいブランドを立ち上げる。それがKEI-SKIの始まりである。

KEI-SKIはお客様一人ひとりと向き合う“完全受注生産”というスタイルを選択。
求められるだけ丁寧に作り、そのスキーを使用したユーザーが雪上で笑顔になるまで見届けたい、、、そんな思いから、チューンナップまでも工場で行う。それは今なお変わることはない、KEI-SKIのクオリティとなっている。2008年、ブランドマネージャーとして我満嘉治が加わり、KEI-SKIは新たなステージへ歩みを進めた。

これまでの上級者向けスキーだけでなく、初心者の上達を早めるスキーを開発するなど、KEI-SKIは次なるチャレンジを続けている。